「ある日突然、文鳥が動かなくなった。」
「横になったり息苦しそうにしている。」
そんな経験をした飼い主さんもいるかもしれません。これは”てんかん発作”の可能性があります。何度その症状に遭遇しても飼い主は驚きますよね。今回は、私の飼っている文鳥に実際に見られた症状を元に、「鳥のてんかん」について分かりやすくまとめました。
この記事が参考になる方:
・「文鳥が急に倒れた」「羽ばたいて暴れる」などの症状に心当たりがある方
・鳥を初めて飼い始めた初心者の方
・鳥の健康管理に不安がある方
鳥のてんかんとは?
てんかんとは、脳の神経が一時的に以上に興奮してしまう病気で、突然のけいれんや意識の消失などが起きます。人間では子どもでよく聞きますが、鳥(雛、老鳥関わらず)にも起こることがあります。発作は数秒から長いときは数分続くことがあります。
正しくは「てんかん様発作」と言いますが、この記事ではてんかん発作と記載させて頂きます。
うちではシナモン文鳥が、てんかん発作が出ます。最近は色々な工夫をすることによって発作はほぼ無くなっています。
主な原因
てんかんの原因はひとつではありませんが、次のような要因が考えられます。
1.遺伝的な要因
特に文鳥など一部の鳥類では、てんかんを起こしやすい体質があるとされています。
2.ストレス
環境の変化(住居環境、温度)、大きな音、知らない人や動物の接近などがストレスとなり、発作を誘発することがあります。うちの文鳥は、外に出てるときに聞き慣れない音がすると、てんかん発作が出ることがあります。また他の文鳥との接触でてんかんが出ることがあります。
環境の変化では引っ越しや、鳥かごの外に出るだけでも環境へのストレスを感じる子がいます。
うちの子は怒りっぽいので、てんかん発作が出ていたのでしょうか・・・

3.栄養不足やカルシウム異常
ビタミンやカルシウム不足が関係している場合もあります。日頃の食事バランスは要チェックです。
メスは無精卵を産むことでカルシウムが不足していることが多いです。(テタニー症)
4.中毒・感染症・外傷
鉛やテフロンのガス、または頭をぶつけた後なども要注意。メガバクテリアなどの感染症が隠れている場合もあります。
よくある症状
・急に羽ばたいてバタバタ暴れる
・ぐったりして倒れる
・けいれんや開口呼吸
・座り込んだり、倒れたりする
・羽を広げたまま、また寝てるように目を閉じて硬直する
・瞳孔が開いて反応が鈍くなる
・上記症状に加えて嘔吐や失禁を伴う場合もある
てんかん発作は様々な症状があり、文鳥によっても出る症状は様々です。一見して発作が出ていると分かりにくい症状もあります。
どの文鳥でも起こる可能性がありますが、個人的には臆病な子や、人間にあまり懐いていない子、老鳥に起こりやすいと思います。
発作が起きた時の対処法
発作中は刺激を最小限にして、次のように対応しましょう。
1.暗く静かな環境に移動
2.発作の時間や状況を記録する(病院に行く際は獣医師の説明のために)
3.見守る。無理に触らない
発作が数分以上続いたり、頻繁に起こるようならすぐに鳥を診られる動物病院へ。
予防と日常のケア
・ストレスの少ない生活環境を整える(静かで落ち着いた場所)
・日頃から栄養バランスのとれた食事を与える
・日光浴やビタミンDの補給(過剰摂取には注意)
・体調管理:体重、糞の状態の確認。普段の動きなど日々の観察が大切
・必要に応じて獣医師に相談
おわりに
うちの文鳥も最初は「何が起きてるんや!?」と戸惑いました。
てんかん様発作の後は刺激を与えないように見守ったり、鳥かごに戻すと元に戻ることが分かり少し安心できるようになりました。
文鳥は年齢を重ねるとてんかん様発作の出現頻度が増えると言われることがあります。しかしうちの子は歳とともに発作の出現頻度が減りました。刺激を与えないようしたり、生活環境や人間に慣れたことが関係していると思います。
命に関わらないこともありますが、気になることがあれば動物病院に行くことが大切です。
最近では発作を起こすことがなく発作の時の写真がありませんでした。
うちの子は発作が出たら、壁に突撃して下で倒れます。
