異変に気付いたときの状況
・うちにはマメルリハ(以下:メルちゃん)というインコがいます。毛引き症が酷いときがあり、カラーを付けていた時期も長かったため、飛ぶことはあまりできません。でも普段は嘴と足を起用に使って、活発的に鳥かご内を走っています。
・ある日、メルちゃんは朝昼と元気に過ごしていました。しかし夕方19時頃に見に行くと、ぐったりした様子で床に寝転がっていました。
・飼い主は最初、床で寝ているだけ…?と思いました。声を掛けても鳴き声が無く、触っても動く様子がありませんでした。呼吸も頻回で浅かったため、ここで何かおかしいと思いました。

すぐにしたこと
※急に動かなくなったので、まずは中毒症を疑いました。
他の鳥もいるため原因物質を考えました。しかし朝にバナナを少量摂取したのみです。
他は普段と違うものは摂取していません。
当日は料理もしていないし、換気は徹底しています。原因物質になるようなものは避けているはず
・とりあえず何かの気体が原因?と判断して換気しました。
・移動用キャリーに移し、温度を26度くらいにして、とにかく保温をしました。
・動物病院に連絡しました。しかし診察時間が終わっていたり、鳥の診察をしていない等、急に診察できる病院はなかなかありませんでした。地域の動物夜間救急にも連絡しましたが、鳥は担当の獣医師が当直の日しか対応できないと言われました。
動物病院へ:診察内容
※診察時間を超えていましたが、1か所だけ(以前にも受診歴があり)22時過ぎに診察していただけました。
★診察内容
・中毒症状の可能性が高い
・中毒症状では亡くなる可能性が高い。そのため入院してもできることはない。
看取り場所を考えるべき。安楽死を検討しても良い。
とのことでした。
そのため、負担になる検査は何もしませんでした。
飼い主としての決断
・飼い主は家で看取ることにしました。最期はもう一匹のマメルリハ(マメちゃん)の横に居るのが良いと思いました。
・診察が終わって、家に帰って色々していたらAM3時くらいになっていました。
飼い主は最後の挨拶になるかなと思って、呼吸が浅いメルちゃんに声を掛けながら鳥部屋で寝ました。
・太陽が昇ってきてメルちゃんを見ると、まだ生きていました。それも立っていました。
・昨日行った動物病院に相談して再び診察をしてもらいました。

動物病院へ:診察内容②
・病院に行ったときには立っていました。そして酸素室に入ったら少し食事を食べ出しました。
・しかし足がふらついていたり、首がずっと下を向いているのです。
★診察内容
上記より脳震盪や頸椎損傷などが考えられるとのことでした。
原因は飛ぶことが苦手であり、何かの物音で鳥かご内で下に落ちた。その時に頭や首を強打したのではないか。
とのことでした。
鳥の回復に向けて:飼い主がしたこと
・食事量が低下しているため、とりあえず食事摂取をしなければなりませんでした。
しかし個人では強制給餌は困難です。また頸椎損傷している鳥に給餌は、かなり負担になります。
そのため動物病院にとりあえず1日入院して、食事摂取量が少ない場合は、強制給餌をしていただくことにしました。
・翌日メルちゃんに会いに行くと、なんと立って鳴いていました…!
メルちゃんは危険な強制給餌を耐え、注射なども頑張りました。そして少し元気になり、食事を自分で食べれるようになってきていたため、自宅で療養することにしました。
・次に鳥かごの環境整備が必要です。鳥かごでは再度転落する恐れが高いです。そのためプラケースを使用し、敷材を敷いて、温度管理を徹底することにしました。
・食事摂取量が足りないといけないので、普段の餌に追加してアワ玉も追加で与えました。

まとめ
・鳥が動かなくなるときには、中毒症が第一に考えられます。しかし外傷などのリスクも忘れてはいけません。外傷であれば障害が残っても、介助によってまだまだ生きられるかもしれません。
・医者が看取りではないか、と言っても最後まで諦めないことが大切です。
・生き物はいつ死が来るかわかりません。普段の触れ合いを大切にしながら、死んだときのことを少し考えるのも大切だと思います。
その後・・・
1週間程経過しました。
メルちゃんはまだ、歩くときに足が上手いこと動かなかったり障害が残っています。
下を向いていることは現在もあります。寝る時間も多く、少ししんどいのかもしれません。
でも毎日元気に過ごして、呼び鳴きなども以前のようにしています。