うちの小型インコの毛引き症が治った話。原因・対策・カラーの作り方も紹介

鳥の暮らしを守る知識

マメルリハなど小型のインコを飼っている方にとって、「毛引き症」はとても辛い悩みの一つではないでしょうか。

愛鳥が自分で羽を抜いてしまう姿を見るのは、飼い主として本当に心苦しいです。

今回は、うちのマメルリハが毛引き症になり、そこから改善していった実体験をもとに、「原因」「対策」「カラーの作り方」まで解説していきます。

毛引き症とは、鳥が自分の羽を自分で抜いてしまう行動のことです。医学的には「自傷行為」とも捉えられ、慢性化すると皮膚を傷つけたり、感染症のリスクも高まります。

原因はひとつではなく、以下のようなものが複雑に絡んでいると考えられます。

・環境ストレス(音、光、空間)

・飼い主との関係性(寂しさ、構ってほしい)

・ホルモンバランス(発情期など)

・栄養バランスの乱れ

・原因不明の癖化

マメルリハはその小さな体に反して、非常に繊細で感受性が強い鳥です。

特に以下のような特徴があります。

・急な環境の変化に弱い

・ひとりにされると強いストレスを感じやすい

・強い執着心(飼い主やおもちゃへの依存)

・活発だけど、退屈にも弱い

そのため些細なことがきっかけで毛引き症が始めることもあります。

うちの子はお迎えした時から少し尾羽が乱れているなとは思っていました。ペットショップでは雛なので、徐々に生え揃うと言われていました。しかし自分で抜いており、毛引き症でした。もしかしたらストレスだけでなく、先天的にも何かあるのではないかと思いました。

動物病院に受診をすると、原因は何かしらのストレスだと言われました。治療はカラーの装着とストレスの原因を探して、原因の除去環境を変えようと言われました。

ここからは、実際に我が家で行った「毛引き症改善のための対策」をご紹介します。

1.カラーの装着

まず病院で提案されたのが「エリザベスカラー」の装着でした。これは物理的に羽を抜けなくする方法で、悪化を防ぐ意味では非常に効果的です。

ただし、長期装着はストレス体力消耗の原因にもなります。
我が家では、2年くらいカラーを装着していました。その間、毛が伸びてきたらカラーを外す時期を作っていました。外して毛を抜き始めるとまた装着…という日々を繰り返していました。

※カラーの作り方は後半に紹介します

2.鳥かごの配置変更

うちではもう1羽マメルリハを飼っていたため、ゲージの位置を近づけて孤独感を減らす工夫をしました。以前までは近くに文鳥が居たためストレスがあったかもしれません。

3.放鳥時間・遊びの時間を増やす

「退屈」は毛引き症の大敵です
一緒に遊ぶ時間を増やすことで、構ってほしいストレスがかなり軽減されたと感じました。

鳥かごの中のおもちゃも増やしました。

4.栄養バランスの見直し

元々ペレット食でしたが、シード食にしている方はペレット食に変更するのも良いです。

5.日光浴・照明管理

日照不足も体調不良やホルモンバランスに影響します。そのため日光浴も時々しています。

病院でカラーを作ってもらえますが、毎回病院行くのはお金も掛かりますよね。
そのため我が家では、自作しました。

材料: ・透明クリアファイル
    ・ハサミ
    ・テープ
    ・油性ペン

作り方: 1.ファイルを直径11㎝の円にカット(鳥の大きさに合わせて調整)
     2.中心に首を通せるよう小さい穴(直径1.5㎝程度)を空ける
     3.首に装着してテープを貼る

装着の注意点: ・長時間装着したままにしない
        ・呼吸や食事の妨げになっていないか確認する

・カラーを装着していた期間が長かったため、飛ぶことは苦手です。でも走るのは早いです(笑)

・現在はカラーを装着していません。毛引き症の症状はかなり落ち着いています。
完全に治るというより、「うまく付き合っていく症状」として考えるようになりました。

うちも、最初は「もう毛が生えないんじゃないか」「一生治らないのでは」と不安で一杯でした。でも少しづつ工夫しながら、今ではだいぶ改善しています。

毛引き症は、飼い主の焦りや不安が鳥に伝わることもあるため、まずは冷静に、できることから始めてみてください。

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